Electromagnetics and Ham Radio
Inductance18
下図(左側)に計算領域を示します。縦方向がy軸、横方向がx軸です。計算領域は、x軸y軸とも+∞、-∞です。
導線部分(図の白い部分)が領域外です。
穴が2つ空いていると思って下さい。
導線の表面は境界要素法の線形要素で分割してあります。
領域に穴を開ける場合は節点番号を時計の針方向に付与する必要があります。
上図(右側)に示す様に各節点に磁束密度B(s)を与えます。正確には、各要素の2つの節点にB(s)値を与えます。
SETU.FORを見るとそのB(s)の入力方法が理解出来ます。
ここでは、磁束密度にB(s)とB(x)の2つ記号を使っています。両者は同じです。境界条件として
与えるときは、導線の表面(s)に沿って磁束密度を与えているのでB(s)を使います。しかし、境界要素法のプログラム
から計算される磁束密度は座標xyの関数になっていますのでB(x)を使っています。
追加の計算を試みました。計算条件は前と同じa=1, D=6, μ0=1, I=1[A]です。よって、境界条件B(s)=I/(2πR)=1/(2*3.14159*1)= 0.159になります。
上図(右側)のように境界の節点に磁束密度B(s)を与えます。
磁気ベクトルポテンシャルAzを計算する境界要素法のプログラムは、BEM8LINU.FORです。
データの作成には、
SETU.FOR
を使っています。
計算されたAzから磁束の計算には、
POSTPROCESS.FOR
を使っています。
SETU.FOR
を実行すると上の導線と下の導線の間隔(Gap) を入力するよう聞いてきます。
Gapとは上図の節点番号4と28の距離です。
Gapを入力すると、ファイル
BEM1.DAT
を
BEM8LINU.FOR
用、
BOUNDARY.DAT
を描画のためにエクセル用として出力します。
BOUNDARY.DAT
をエクセルにドラッグアンドドロップし、
データの区切り位置をクリックします。コンマやタブ・・・・を選択し次へ(N)をクリックし、
タグ(T)とスペース(S)を選択し次へ(N)をクリックします。完了をクリックすると。
BとC列に数値がかいりますので、この2列を選択し、挿入でグラフの散布図のどれかを選択すると、
境界要素が表示されます。
繰り返しになりますが、Gapは上図の節点4と節点28の距離です。導線の半径(RADIUS)はSETU.FORをメモ帳で変更して下さい。
BEM8LINU.FOR
を実行すると、
BEM.SOL
と
POSTPROC.DAT
を出力します。
この
POSTPROC.DAT
ファイルには、節点でのAz値と
SETU.FOR
で指定した内部点(internal points)でのAz値が入っています。
それらは
POSTPROCESS.FOR
の入力データになります。
BEM.SOLには、入力データのエコーと境界でのAzと磁束密度B(s)が入っています。
INTERNAL.SOL
には
SETU.FOR
で指定した内部点のAzが入っています。
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