One Dimensional Finite Element Method
Weighted Residual Method-3
■Integration By Parts■
重み関数が見つかれば次は、部分積分法を用いて、積分式の中の2階微分項の処理です。
この処理を行うことにより、2階微分項は、1階微分の積分と境界積分に分離されます。
したがって、部分積分法を積分式に施すことにより、下表の様な、有限要素法固有の特徴が現れてきます。
特 徴 | 解 説 |
近似式に線形の式が使える。 |
2階微分項があると近似式は最低xの2次式でなくてはならない。 |
境界条件を直接与えることが出来る。 |
Neumann Type 境界が式中に現れてくるので、境界値を直接与えることが出来る。 |
では早速、2階微分項を、部分積分で展開してみましょう。下式の様になります。
”ちょっと分かりません”という方に、部分積分を、もう少し噛み砕いて説明しましょう。
まず、下の式を見て下さい。これは、単なる定積分の定義ですよね。
ところで、上式の左辺ですが、積分される内容は、下式に示す様に、2つの項目に展開できますよね。
2つの関数の積の微分方法ですね。分からない人は、昔習った数学の本を開いて下さい。
と言うことは、上式の結果をその上の積分式に代入すると、次の様になります。
そして、左辺の第2項を右辺へ移動すると、最初に紹介した部分積分の式になりますね。
部分積分は、有限要素法で頻繁に出てきますので、今うちにマスターしておいて下さい。
■Finite Element Equation■
さらに上式と∫R(u)φdx=0より下式が得られます。
この式のことを通常 Helmholtz Equation の有限要素式( Finite Element Equation )と呼ばれます。
ここまで来れば、Helmholtz Equationに対する有限要素法の仕事は50%終えたと思って良いでしょう。
この後は、いかにして有限要素式を数値的に解くかです。
話を前に進めましょう。
Dirichlet境界条件を領域の両端に与えた時の重み関数
φ(x)=φ1(x)
は、x=0 と x=L でゼロですから境界積分の項は消えてなくなります。
従って有限要素式は次の様になりますね。
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