One Dimensional Finite Element Method
Linear Element-9

■3つ目の積分式■
最後に3番目の積分式ですがこれは最初の積分式のとよく似ています。 未知数と定数を入れ替えるだけで積分結果は得られます。但し境界積分に注意して下さい。 まず積分式と重み関数を下に表示しておきます。 領域x1からx2まではφ3=0ですから積分範囲に加える必要はありません。 領域x2からx3まではφ3=N2になっています。

φ3(x1)=0だから積分式の境界積分項は以下のようになります。 またx3でのdu/dxをq3と定義します。 これはNeumann境界条件の境界値になります。

積分はこれまでに紹介して1つ目の積分式と2つ目の積分式から拾い集めることができます。 結果は次の様になります。

以上全ての積分式が計算出来たところで結果を1つの連立方程式にまとめてみましょう。 下がそうです。

この連立方程式を有限要素法では[K]{u}={q}と書きこの[K]を”通称”剛性マトリックスといいます。 ここで貴方に1つだけ注意しておきますが上の連立方程式にDirichlet境界条件はまだ組み込まれていません。 WRMで紹介した近似式の φ0(x)に Dirichlet境界条件またはNeumann境界条件が既に組み込まれていました。 ここではu1とu3に値を与えることによりDirichlet境界条件が組み込まれます。
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