Electromagnetics and Ham Radio
Dielectric-20
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■旧1:4Case3を新しく作り直しました■
LとCの測定を行うために新しく伝送線路を作りました。基本的にはバランで紹介した1:4の旧Case3と同じです。 つまり、それぞれの導線に熱収縮チューブを被せ伝送線路に撚りを掛けて密着性を保持します。 ただ、熱収縮チューブに熱を掛けた後の厚さが225μmから175μmに薄くなってしまいました。 撚りを掛ける前の伝送線路の長さは、1080mmでした。
上記からGAPは400μmに、D=1600μmですのでD/a=2.6666666になります。 また、DE-5000でLとCを測定すると、長さ1080mm当たりではLs=0.540μH、Cp=82.91pFでした。 これらの測定値から特性インピーダンスは、Z0=80.7Ωになります。まとめると以下になります。

a [μm] エナメル厚 [μm] 熱収縮チューブ厚 [μm] GAP [μm] D [μm] D/a L [μH/m] C [pF/m] Z0 [Ω]
600 25 175 400 1600 2.666666 0.5 76.77 80.7

伝送線路の断面は、下図のようになっています。

比誘電率の範囲は前回と同じにしました。導線近辺の要素の厚さと比誘電率を下表のようまとめておきます。

物質番号(i) Layer 要素厚 [μm] 物質 比誘電率 εr
1 1st Layer 12.5 エナメル 3~4
2 1st Layer 12.5 エナメル 3~4
3 2nd Layer 87 熱収縮チューブ 2.2~3.2
4 2nd Layer 88 熱収縮チューブ 2.2~3.2
5 3rd Layer 150 空気 1.000586
6 3rd Layer 210 空気 1.000586
7 3rd i3 空気 1.000586


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