Electromagnetics and Ham Radio
Balun17
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□Case 2 D/a=2.5666667□
Case1と同様にΦ1.2mmのエナメル線を伝送線路に使います。ただし、導体の一方にΦ1.5mmの熱収縮チューブを被せます。 そして導体2本を熱収縮チューブΦ4mmで固めます。下図を参考にして下さい。 伝送線路をコアーFT-240#43に巻くと以下のようになります。
ペアー導線の片方に熱収縮チューブを被せてありますので、チューブが誘電体の働きをし、特性インピーダンスを下げてしまう可能性があります。 計測するとペアー導線の片方に被せて熱収縮チューブの厚みは0.29mmでした。

Case2 Appearance of Balun Crosssection of Transmission Line

□Case 4 D/a=2.36875□
基本的にCase2と同じですが、導体をΦ1.2mmからΦ1.6mmに変えました。 目的はD/aをCase2より小さくしたかったからです。その伝送線路の断面は以下になります。 そして、伝送線路をコアーFT-240#43に巻き付けた状態が以下になります。

Case4 Appearance of Balun Crosssection of Transmission Line

■1:1バランの結果■
1:1バランの製作では、D/aの範囲を広げるだけの材料がなかったため、3つのバランの試作が限度でした。 もう少し絶縁被膜が厚いエナメル線があれば有難かったのですが。 下の左図は、SWR vs. 周波数のグラフです。D/a=2.36875のバランが、一番良い結果を出しています。 下の右図は、SWR vs. D/aです。主要なアマチュア無線の周波数帯をピックアップしてプロットしてみました。 このバランをHF帯のみの使用を考慮すれば、十分運用につかえそうです。

SWR vs. Frequency [MHz] SWR vs. D/a


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