Electromagnetics and Ham Radio
Balun16
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■1:1電流バラン■
1:1の電流バランにも挑戦してみました。使った材料は、導線としてΦ1.2mmエナメル線(ウレタン被膜)、Φ1.6mmエナメル線(ウレタン被膜)を使います。
熱収縮チューブΦ1.5mm、Φ2mm、Φ4mmもD/a用途とペアー導線の密着向上に使います。コアーはFT-240#43のみを使います。
今回は全ての伝送線路をやや大きめの熱収縮チューブに通し、ペアー導線の密着を確実にした伝送線路を作りました。
伝送線路をコアーに巻き付ける前に特性インピーダンスを測定しておきます。
測定にはDE-5000とAA-600を使用しました。そして伝送線路を下図のようにコアーに巻き付けます。
巻き付ける回数は7+1+7です。再度特性インピーダンスを測定しておきます。
また、バランの使用範囲をHF帯のみに限定します。
□Case 1 D/a=2.08333□
Φ1.2mmエナメル線(ウレタン被膜)は、被膜厚が0.025mm有り導体の直径が1.2mmですから、D/a=2.08333になります。
まず、長さ1000mmのΦ1.2mmエナメル線(ウレタン被膜)を2本準備します。
下図に示すように、これらをΦ2mmの熱収縮チューブに通し熱を加えます。
2本の導線の伝送線路がしっかりと密着していることを確認します。次に伝送線路の遠端の開閉でLとCを測定します。
L=0.324μH、C=148.15pFでZ0=46.76Ωでした。
また、伝送線路の遠端に22Ωの抵抗器を付けてRs-Min-Max法で測定すると、35.3Ωでした。
2つの平均をとると41Ωになります。多分ここら辺に特性インピーダンスはあると思われます。
伝送線路をコアーFT-240#43に巻くと以下のようになります。
Case1 Appearance of Balun |
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Crosssection of Transmission Line |
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Inductance
Capacitance
Exp
Z0
Coaxial
Balun
Dielectric
Off center fed DP
Helmholtz
FEM
BEM
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