Electromagnetics and Ham Radio
Balun12
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■コアーの違い■
手元にあった4つのコアーで1:4電流バランを製作しインピーダンスを測定してみました。
コアーへの伝送線路の巻き数および線の種類は、全て同じのD/a=3.176(Case8)です。
コアーとそれらのAL値は以下のようでした。
AL値ですが、AL値-Tableはカタログ値で、AL値-測定はf=100KHzで測定した値です。
コアー |
AL値-Table [nH/n2] |
AL値-測定 [nH/n2] |
FT-114#77 |
1140 |
1261 |
FT-140#43 |
952 |
902 |
FT-114#43 |
603 |
351 |
FT-114#61 |
79.3 |
100 |
測定から得られたSWR vs. 周波数を見ると、下図に示すような違いが得られました。違いはインダクタンスのみによるものと考えられます。
周波数範囲を0~56MHzにするとコアーによる影響がはっきりします。
透磁率またはAL値ではFT-114#77が一番大きいですが、測定結果からすると2番目にAL値が大きいFT-140#43の方が良い結果を出しています。
下図は、SWR vs. 比AL値です。
AL値をFT-140#43のAL値で割って無次元にしています。このグラフを見る限り、FT-140#43のバランが一番良い結果を出しています。
上述の件を踏まえるとCase 5のD/a=3.5とCase 6のD/a=3.9375では、伝送線路の太さの関係上FT-240#43を使っているため、インダクタンスが他よりも1.3倍になっています。
このインダクタンスが影響して良い結果を出しているとも考えられます。
ですので、それらのSWRの値は、もう少し悪い方向にあると考えられます。
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