Electromagnetics and Ham Radio
Balun11
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■SWR vs. D/aとZ0の関連性■
下図は、上図に1つ曲線が追加されています。それは、関数f3による特性インピーダンス値を100Ωで割った曲線です。
この曲線はD/a=2.737108で1になっています。この点で関数f3はZ0=100Ωになります。
D/a=2.83~3.5の範囲でバランとして使えるということは、コアーに巻付けた伝送線路のインピーダンスは、
関数f3によるとZ0=100~139Ωの範囲で有効ということになります。
実際にコアーに巻き付けた状態の伝送線路の特性インピーダンスを測定したわけではありませんので、確かなことは言えません。
SWRをD/aの関数と考えた時、D/aが2.737108以下でのSWRの勾配は、D/aが3.938以上の勾配より大きくなっています。
これは、伝送線路の特性インピーダンスのD/aに対する変化率が違うからと考えられます。
D/aが2.737108以下では、急に特性インピーダンスが低下するのに対し、D/aが2.737108以上では緩やかに特性インピーダンスが上昇しています。
このことから、D/aが2.737108から3.938の範囲でロバスト性が生じていると考えられます。
上の議論を考慮すると、ペアー導線による伝送線路で1:1の電流バランを作るのは多少テクニックが必要と思われます
(Z0=50Ω近辺では∂Z0/∂(D/a)が急峻になっているから)。
伝送線路に50Ωの同軸ケーブルを使うのが適していると考えられます。
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