Electromagnetics and Ham Radio
Balun05
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□Case 2 D/a=2.542□
伝送線路の1本の導線に熱収縮チューブを被せD/a=2.542を実現しています。 これも目標としているD/aに達していないのでバランの性能は良くありません。 直径1.2mmのエナメル線を次のように切断します。 約900mmの長さを1本、約500mmの長さを2本用意します。Φ2mmの熱収縮チューブ長さ約850mmを1本用意します。 下図を参考に長さ約900mmエナメル線のみに熱収縮チューブを通します。 この場合の関数f3による特性インピーダンスは、Z0=85Ωです。
そして熱収縮チューブに加熱後この伝送線路をFT-140#43に下図を参考に巻きます。 今回は、伝送線路の密着性を上げるために伝送線路を撚線にしてあります。巻き数は、前と同じです。

Case 伝送線路 / 伝送線路の断面 / バラン
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□Case 3 D/a=2.83□
このバランは最初に作った1つで関数f3からのD/a=2.736を参考にしました。 結果D/a=2.83を実現しています。準備する材料は以下です。 直径1.2mmのエナメル線を次のように切断します。約900mmの長さを1本、約500mmの長さを2本用意します。 Φ1.5mmの熱収縮チューブ長さ約850mmを1本と同長さ425mmを2本用意します。下図を参考に熱収縮チューブを通します。 この場合の関数f3による特性インピーダンスは、Z0=106Ωです。 熱収縮チューブに加熱後、伝送線路を撚線にしてFT-140#43に巻きます。 巻き数は、前と同じです。 下図を参考にして下さい。 熱収縮チューブは数種類の色がありますので、上図のように色を変えると結線時に便利です。 熱収縮チューブですが色によって厚みが違うようです。 できれば事前に加熱後の厚みをチェックしておくと目標のD/aを得るのに便利です。
このCaseの場合、2本の導線に熱収縮チューブを被せてありますので、GAPに誘電体が入り特性インピーダンスの値を低下させる 可能性があります。後ほど、伝送線路の特性インピーダンスの考察のところで説明します。

Case 伝送線路 / 伝送線路の断面 / バラン
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