One Dimensional Finite Element Method
Wire and Chain-2

前ページの図のTは、wire(ds)の左端に発生しているTension(張力)です。 Wireに作用している唯一の外力は、ρg と仮定しています。 すると、距離 ds 行った点(dsの右端)でのTensionは、T+dT になっているはずです。 実際は、dTに負の値が入っていますげね。 なぜかと言うと、wire の端の方が、中央付近よりTensionは大きい値になっていますからね。

話の材料が揃ったところで、ΣF=0をとってみましょう。 まず、ΣFx=0 を見てみます。下式がそうです。

Tx+dTx-Tx = 0

上式から言えることは dTx=0 ですから

Tx=一定

と言うことになりますね。 どういうことかと言うと、wire のどの部分(ds)を切り取っても その wire を支える Tension の x成分(水平方向)は一定と言うことです。 ”当たり前なことじゃないか”とお思いでしょうが、この発見が後で大変役立つのですよ。

次に ΣFz=0 を見てみましょう。 下式がそうです。

Tz+dTz-Tz-ρg ds = 0

すると z 方向には 下の微分方程式が得られます。

そしてChain rule を左辺の第1項に施すと次の様になります。

さらに上式の両辺に ds/dx をかけると下の様になりますね。

ところで dTz/dx から どの様にすれば Wire の座標を計算できる微分方程式にすることができるのでしょうか。 答えのヒントは 次のページ図をにあります。
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