Study Abroad
Intensive English (1975.9 - 1976.8) ..8

■ちょっとした事件■
英語の授業は順調に進んでいました。しかし私の心には、緊迫感とか緊張感は無く一生懸命勉強 する気が湧いてきませんでした。多分、当面の目標であった米国留学が達成されたからではなかったと思っています。 また、英語も上達してないような感じでした。1,2ヶ月で上達しっこない無い事は分かってはいるのですが。 とにかく当面の予定していたように1年ここで暮らすことにしたのです。ということで、次の 目標が見つかるまで、何か楽しい事に集中することにしたのです。
そんなことを考えているときに、事件が発生しました。日本人のCさんが用をたした後、陰部の皮がチャックに挟まってしまい 取れなくなったというのです。病院へ行ってチャックを外してもらったようでした。 多分、彼も何か悩み事が有ったのですかね。今はどうしているかな。それから、ちょっとして 火災報知機を鳴らすといういたずらはやりました。特に、金曜日にはよく鳴っていました。 たまりかねたCampus Policeが火災報知機のレバーの裏に染色液を塗っていました。次に火災報知機が 鳴ったときには、手当たりしだい私たちの手を検査していました。もし火災報知機のレバーを 引いていれば、手に紫色の染料が付いているはずですからね。しかし、そうこうしているうちの 本当の火事有、防火ドアーにより火が棟全体に及ぶことはありませんでしたが、もくもくと煙が上がり 大事になったことがありました。留学生による放火だったようんです。後で聞いたのですが、その 留学生はノイローゼになり放火したということで、強制送還されました。
環境がまったく違う世界に自分を置くとということは、脳に大きなストレスを与えることになります。 上の放火もそうですが、こんな事件もありました。その人は研修でこの大学に来ていた外国人だったそうです。 毎日の生活や言葉があまりのも自国のそれと違い、とうとう頭がおかしくなったというのです。 そしてある日、Norton Hall (South Campusに有ったが今は別名かも)の前にある噴水にすっぽんぽんで 入っていったそうです。これは地元の人に聞いた話ですので、何時の出来事がは定かで有りません。

■ヘイライド(Hayride)■
英語学校では、課外授業のも力を入れていました。アメリカの文化や地元の人との交流で生きた言葉を 学ばせるのが目的だと思います。段々秋が深まってくると、周辺にたくさん植えられているメイプルツリー が紅葉しとても綺麗でした。私は、葉っぱを本の中に挟み、親へ手紙を書くときに一緒に葉も 入れていました。日本の紅葉は、黄色、赤色がありそれも綺麗ですが、黄一色のメイプルツリーも綺麗です。 話はちょっとそれましたが、このころになるとここらへんでは祭りのような少年少女向けのイベントが有ります。 藁をたくさん積んだ馬車が用意され、日が落ちたころ子供を藁の上に載せ田舎町をゆっくりと走ります。 そして馬車は、キャップ場のようなところに到着し皆でマシュマロ焼いて食べるのです。その時は、 なんとおかしなイベントだなと思っていましたが、開拓当時、日ごろ会えない人と話が出来、ひょっとすると カップルができるとても大切なイベントだったのだなと勝手に理解しています。まだよくしゃべれない 私に色々と質問をしてくる子がいました。

■金曜日の夜はいつもパーティ■
金曜日の夜になるとあちこちでパーティをやっていました。英語学校も率先してわりと大がかりなパーティを主催 していました。例えば、エスニックパーティ、ハーロウィンパーティ、ダンスパーティ、正装で出るパーティ等。 国別のパーティも有りました。チャイナナイト、ジャパンデイといったように。それ以外にも、寮の各フロアーで 思い思いの飲み会程度のパーティが頻繁にありました。チャイナナイトは、香港の中国人が主催するわりと豪華な もようしものでした。食事、踊り、劇で近くの劇場を借り切って行っていました。ジャパンデイは、日本の食事、文化 を紹介していて、中でも着物の色や柄には、参加者の皆さんが感激していたようです。日本の文化と言えば、 彼らが直ぐ思いつくものとして黒澤監督の用心棒、7人の侍とか腹切りですからね。色や模様は世界に伝わって いなかったようです。用心棒といえば Jim BelushiのSaturday Night LiveというNBCのお笑い番組がありました。この番組はいつも "Live from New York, it's Saturday Night!" で始まり、その中でJim Belushiが用心棒を演じます。英語でもなく 日本語でもない声を発します。そしてショートコントの中で自分の要求が満足されないと直ぐ腹を切る仕草を します。するとその要求は満足されるというものです。この番組は、さほど英語が分からなくても楽しめて、また、 ちまたで使われている英語の勉強になりました。
とにかく、パーティに参加するということは、英語の勉強にうってつけでした。ということで、英語学校時代は、 パーティ三昧でした。

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