Two Dimensional Boundary Element Method
Straight forward Formation

例題を用い、境界要素法の計算手順を説明しましたが、理解できましたか。多分問題なく学習できたのではないかと思います。この段階では、境界要素法に特有の問題に接していませんが、これから徐々に様々な問題が明らかになってきます。ここでは、 Corner problem に有効的な方法を紹介します。

境界要素法で解析ソフトを完成させるまでに、数学の部分で苦労する部分が90%で、数値処理の部分で考慮する部分が10%だといいましたね。ここでは、その10%に該当する事柄の一部である、マトリックス式の数値処理について紹介します。この数値処理は、後で説明する Corner problem を軽減してくれることで知られています(1980年代) 。ただし、前述のように、constant element の場合、Corner problem は発生しません。

■連立方程式の作り方 復習■
まず、境界要素法を用いて出来上がる連立方程式を復習してみましょう。境界要素法を用いて出来上がるマトリックス式は、下式の様になるといいました。

[C]{h}+[G]{qn}-[F]{h}={0}
境界を4つの一定要素で分割する例題に従って、上のマトリックス式に数値を代入すると、次の様になります。ここでは、実数値の代わりに文字を使っています。
そして、変数{h}と{qn} の既知の部分を上式の右辺へ移動すると、下の様になります。

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