■解析結果と比較してみる■
下の図を見て下さい。実験による測定データは、 解析で得られた最大のfpmax(薄緑の点線)と最小のf7( 薄青の点線)の間に入っています。 この2つの曲線は、ペア導線特性インピーダンスのEnvelope Curveになっているようです。 このことから解析のベースになっている支配方程式は実際を再現しているとみて良いと思います。 このグラフには、LおよびCの全ての計測データがプロットされていますが、 Cの計測値のみに注目すると、赤色の実線の関数f3とよく一致しているのが分かります。 Lの計測値は関数f3と関数fpmaxの間に収まっているようです。下の図は、D/a=2近傍を拡大してあります。この図からもf3はCによく一致しているのが分かります。 関数f3はD/a=2でゼロになります。 ゼロになる理由ですが、2つの導線が限りなく接近すると導線間の電位差がゼロになるという仮定からきています。 計測結果から見てもこの仮定は正しいようです。