Electromagnetics and Ham Radio
Dielectric-10
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■要素分割と要素合成の方法■
一旦計算から離れて、要素分割とデータを作成するロジックについて話をしておきます。 まずデータ作成をプログラム化する理由ですが、 導線の直径や導線の絶縁物質の厚みおよび伝送線路を密着させるためのチューブの厚さや 諸条件を変えながらFEM解析を行えるようにすることです。 要素分割を行えるアプリは有りますが、毎回アプリで要素分割を行っていたのでは、時間が掛りすぎです。 プログラムにしてしまえば、プログラム実行するだけですので、一回の条件変更からFEM解析まで数秒で結果が得られます。
とは言っても、バランのところでも言いましたが有限要素法の要素分割は領域内に円形の空間が有ると大変苦労します。 この様な場合、最も有効的な手段が領域を幾つかのサブ領域に分割し、後で合成するという方法です。 今回は、下図に示すように領域を以下の6つのサブ領域に分けました。まず左の導線の90度分を要素分割します。 LEFT SIDEというサブ領域です。同様に領域の右側を要素分割します。RIGHT SIDEというサブ領域です。 LEFT SIDEとRIGHT SIDEとの間を埋めるのがMID REGIONサブ領域です。

MID REGIONサブ領域の下側の三角形領域(赤色)がTRIANGLEサブ領域です。 そして、ペアー導線に接触している要素がLEFT FILM(緑色)とRIGHT FILM(紫色)サブ領域です。 導線の90度分を分割しています。残りの90度分は既に。LEFT SIDEとRIGHT SIDEで分割済みです。 下図を参考にして下さい。


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