Electromagnetics and Ham Radio
Balun21
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◆1:4 Case8 D/a=3.17640588の場合◆
下はCase8のリアクタンスvs.周波数とSWR vs. 周波数のグラフです。 これらから、伝送線路のZ0は99.15~101.6Ωの間にあると判断しました。 非常に良い結果です。SWRはZL=200Ωで50MHzまで1.06以下です。 導線の直径が0.51mmとちょっと細いのが難点です。

Case バランXS vs. 周波数SWR vs. 周波数
8 1:4

以上1:4バランをまとめると以下の表のようになります。

Case 導線の直径 [mm] GAP [mm] D/a Z0下限値 [Ω] Z0上限値 [Ω]
3 1.2 0.5 2.833333 89.35 96.7
4 1.2 0.6 3 96.6 98.7
5 1.2 0.9 3.5 103.95 109.45
7 0.8 1 4.5 127.25 134.15
8 0.51 0.3 3.17640588 99.15 101.6

上の表に示してあるZ0下限値と上限値を特性インピーダンス vs. D/aのグラフにプロットすると以下のようになりました。 曲線群は、関数fiの組み合わせて得た特性インピーダンスの値です。 例えばZ33は関数f3のみを使って特性インピーダンスを計算しています。 ここで注意しておきたいのは、曲線群の特性インピーダンスは、比誘電率εr=1、比透磁率μr=1で計算しているということです。
下の図から言えることとして、Z0の計算は比誘電率に十分注意をはらう必要が有りそうです。今回はD/aを所定の値にするため導線に熱収縮チューブを被せてあります。 この熱収縮チューブの比誘電率が特性インピーダンスを制御していると考えて間違いないでしょう。


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