Electromagnetics and Ham Radio
Dielectric-16
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■1:4バランCase3のキャパシタンスを計算してみる■

□構造とキャパシタンス□
このバランは下図に示すようにそれぞれの直径1.2mm(a=600μm)のエナメル線にΦ1.5mmの熱収縮チューブを被せ伝送線路にしています。 また、この伝送線路の密着性を向上させるためにΦ4.0mmの熱収縮チューブを被せてあります。 バランのところで紹介したときは、Φ4.0mmの熱収縮チューブは無く伝送線路に撚りを掛け密着性を保持していました。
この伝送線路の長さは、1100mmでした。 エナメル塗布の厚さは測定すると25μmで、Φ1.5mmの熱収縮チューブは熱を与えた後の厚さは225μmでした。 Φ4.0mmの熱収縮チューブの厚さは、420μmでした。

GAPは500μmに、D=1700μmですのでD/a=2.8333になります。 これについてはLとCの測定結果はありませんが、後で旧Case3をベースに長さ約1000mmの伝送線路を作り測定してみます。

a [μm] エナメル厚 [μm] 熱収縮チューブ厚 [μm] GAP [μm] D [μm] D/a
600 25 225 500 1700 2.833333

計算結果を紹介する前に、要素分割の様子を紹介します。 下図は、物質毎に色分けした全体の要素を示します。 半径方向に12要素、角度方向に90度を12要素で分割しています。 1ST-LAYERがエナメル、2ND-LAYERがそれぞれの導線に巻いてある熱収縮チューブ、そして3RD-LAYERが密着性向上用の熱収縮チューブです。


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