Electromagnetics and Ham Radio
Coaxial19

■Hybrid要素の計算結果■
要素数をかえながら前回と同じ問題を解いてみました。 参考までに繰り返しになりますが計算で用いた数値は、a=6.35, b=9.5, c=12です。 要素数は、20、40、80、160です。下の図は、節点13~17までをプロットしてあります。 データ作成には、 SETHYBRID-OUTER-RECTANGULAR-QUARTER.FOR を使いました。 計算には、BEM8MIXQ.FORを使いました。

下の表は節点13~17までのポテンシャルの平均値です。 要素数が640の計算結果を誤差ゼロとした場合、要素数20でも誤差は0.277866%になっています。 かなり良い解析精度になっています。

要素数 Potential 誤差(%)
20 0.091263 0.277866
40 0.091274 0.265776
80 0.09138 0.150013
160 0.091454 0.069298
640 0.091517 0

下は、上の計算結果とフル計算領域の結果とを比較してみました。

下のグラフは、境界上の∂P/∂nです。横軸は周長で起点は節点1です。 方向は半時計方向になっています。 上の要素分割図で説明すると、周長が0mmの点が節点1、9.5mmが節点5、21.5mmが節点9の位置です。

下の図は、周長21.5mmまでを他の計算結果と比較してあります。 青丸が今回の計算結果、 四角が角問題の処理なしの2次要素、そして、青の線-がフル領域で計算した結果です。

角問題の処理なしでも要素が2次だと、今回の問題に限ってだと思いますが、全般的に計算精度は良さそうです。 しかし、角問題を起こしている位置が製品の設計に重要だとすれば、 角問題を起こさないHybrid要素は有効な計算手段と考えて良いでしょう。


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