上表を見ると、この場合でも実験とFEM解析との差(上表のDifference(%))は5%前後になっていますが、実験の全ての周波数はFEM解析の値より低くなっています。この例でもこの試験管に共鳴する基本周波数の波長は試験管の長さの4倍より長くなっていることになります。その他の次数周波数も同様です。
■計算例3:Bottle Shape 1■
空瓶の注ぎ口を吹くと低くて良い音がします。この音を計算で再現するには瓶を縦に割り形状を計測する必要があります。また、形状を要素に分割するのも3D-CADを持っていない私にはちょっと大変な作業になってしまいますので、上の写真で示したようにホームセンターで買える材料でシンプルな瓶形状を作ってみました。下図に示すのがその瓶形状の寸法です。要素分割を含む入力データは、プログラムSET2D4TEST-R2.FORで作成しました。
SET2D4TEST-R2.FORを実行すると、入力データ(EIGN2D4.DAT)以外に要素分割の状況が分かるELEMENT4.OUTというファイルも出力します。これを表計算ソフトでプロットすると、以下のようになります。
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