Numerical Method & Algebla
Matrix-4
■MatrixとVectorの演算■
有限要素法では、式を導いている過程で、下に示す様な結果がスカラーになる計算が頻繁にでてきます。
下式は、2次元のケースです。
そして、これをマトリックス演算方式で表し、視覚的に覚え易いマトリックス演算に書き換えます。
最終的に連立方程式を組み立てて、未知数を得ています。
したがって、有限要素法では、マトリックス演算は必須になります。
早速、勉強にかかりましょう。
まず、マトリックス形式で、2つの物を掛算してスカラーが得られるのは、どういう物でしょうか。スカラーを得るには、ベクトル掛けるベクトルが必要になります。
つまり、2つのベクトルのDot Productですね。
マトリックス形式では、以下の様に書きます。
Scalar={a}T{b}
ここに、{a}と{b}は、ベクトルです。
上付きのTは、トランスポーズ(転置)を意味します。
上のその上の式の場合、{a}と{b}は、以下の様に書けます。
結果がスカラーですから、{b}T{a}と書いてもOKですね。ここでは、{b}T{a}を使います。
さらに、有限要素法では、要素の形状関数を使って、{a}と{b}を近似します。例えば、以下の様に近似されたとします。
2次元の4節点要素を仮定しています。
すると、{b}T{a}は、マトリックス表記法を用いると、以下の様になります。
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