■Governing Equations■
運動方程式を思い出して頂くために、もう一度下に式を表示します。

次に、上の式の両辺をReference Temperature(T₀ or T_ref)での水の密度(ρ₀)で割ります。 ここで紹介する流体の浮力(buoyancy)を取り扱う計算では、基準温度(Reference Temperature)を設けます。ここでは、T₀ = T_ref = 4 Degree C を用います。

参考: もっと高い温度での解析を行う場合、水の密度は、温度に対し線形になります。そして、平均温度を基準温度とします。このての解析事例は、文献に沢山ありますので、そちらを参考にしてください。

さて、本題にもどって、運動方程式をρ₀で割ると次の様になります。

ここに、ν=μ/ρ₀、ξ=λ/ρ₀。そして、上式には簡略表示を幾つか使ってありますので、解読には十分注意してください。上式のρ/ρ₀が掛け算されている項ですが、u_iが数値的に小さい場合

になります。貴方もよーく考えて、上の条件が正しいことを理解して下さい。すると、ρ/ρ₀は、ほぼ1ですから、運動方程式を次の様に書き替えることが出来ます。

重力加速度(g)は、約981cm/sec²です。