では、早速、上式のλdivVを流体のmomentum equation 代入してみましょう。結果は、無限に長い式になりますので、λ'n 項毎にまとめてみました。たとえば、λ'-1 の項は、O(λ'-1): の右に記述してあります。
結果を観察してみましょう。まず、一番上の式ですが、divV(0)=0であることを意味しています。ここで、Velocity series を思い出してもらいたいのですが、V(0) は、λ=∞のときにVでした。よって、一番上の式は、momentum equation の中のλを∞にすると、divV=0に成ること伝えています。
次に2番目の式ですが、これは、λ=∞のときのmomentum equation になります。理由は、λ=∞のときV=V(0)であり、divV(0)=0であるから、λ0divV(1)=λdivVになるからです。参考までに、Navier-Stokes の式では、Ps-λdivVを平均圧力(P)で表しています。つまり、このことからも、λdivVは、有限な値を持つことになります。
3番目と4番目の式は、λ=∞のとき消えますので、議論する必要はありませんね。
以上の観察から次のことが言えます。Velosity series とmomentum equation の組み合わせにおいて、第2粘性係数は、期待通りの特性があることが示されたことになります。次に行わなければならない作業は、Velosity series が論理上妥当であるかどうかをチェックすることです。つまり、第2粘性係数が大きくなるにつれ、Vが収束するかです。
Velosity series の論理上の妥当性のチェックに、数学的処理を行うことは難しいので、ここでは数値解析で妥当性のチェックを行うことにします。
ここで紹介している内容については、References の文献を参考にして下さい。もし、この件に関する文献の入手が困難な方へは、私へ連絡下さい。
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