Fluid Dynamics
Lubrication Analysis-4

最大圧力とλ/μの関係を下図に示します。水平のピンクの線は、完全非圧縮による最大圧力です。λ/μを1x109以上大きくしても、最大圧力は変化しませんでした。この図から、λ/μを大きくすると、解は、完全非圧縮の速度分布に近くなることが確認できます。また、λの値によって、圧力は大きく変化することが理解できます。

しかし、完全非圧縮の解とλ/μ=1x109以上の計算結果とは、完全に一致していません。これは、要素分割からくる計算誤差です。要素分割を x軸方向に大きくしても、圧力分布は変化しませんでした。x軸方向に最大、5000要素まで上げてみましたが、上4桁の圧力の値は変化しませんでした。要素分割を y軸方向(油膜厚方向)に増やすと、圧力は完全非圧縮の解に近付いてきます。

以上から、次のことが判明しました。

μが一定であっても、第2粘性係数(λ)によって圧力は変化する。
第2粘性係数(λ)が正の無限大に近付くと、完全非圧縮の解になる。

流体解析については、これでおしまいですが、今度も引き続き様々なトピックおよび例題を紹介したいと考えております。例えば、乱流、Seawater intrusion、等。乱流については、LESをNESQ8.FORに組み込みました。それらしい結果を出していますが、満足な評価が出来なかったので、今回はオミットしました。

BACK NEXT Groundwater
Menu Govern FEM 2nd Visco DCF Cylinder /Heat Lub