Groundwater
Governing Equation-8

■x-z 座標 Unconfined Flow の例題その2■
もう1つ、例題を紹介します。水を溜めるダムの一種にアースダムが有ります。通常のダムとしての機能以外に、アースダムは、大規模宅地の開発期間中に、洪水調節や土砂の流出防止のために開発地内に設けられます。アースダムの断面は、下図の様になっています。入力データは、SET4MBC2.FORで作成しました。実際のダムの斜面は、図よりかなり緩やかです。

計算を実行すると、下の様なPhreatic surface が得られます。下流側の要素がかなり歪になっています。この計算では、JPOWER=2を使っています。上流側の要素は、高さ方向にほぼ等間隔になっています。しかし、下流側に行くにつれ、要素間隔に変化がみられます。つまり、Phreatic surface近くの要素は高く、底部の要素は、低くなっています。

貴方へ宿題として、JPOWER=1 で計算を試みて下さい。多分、結果を見ると、下流側の要素、特にseepage face 付近、が極端に歪な形状になり、Phreatic surface の位置の精度が悪くなります。

下に、等ポテンシャル線を示します。ポテンシャル線は、 Phreatic surface に対し直角になっていますが、seepage face では、その角度は直角になっていません。つまり、seepage face から水が流れでていることを意味しています。

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